60代の男性です。
首が痛くて整体に来られました。
30年以上前に、交通事故に遭い、道路際の壁と腕を挟まれたそうです。
何度も手術を繰り返したそうですが、残念ながら回復しなかったとのことです。
腕を上げたり、手で物をつかんだりすることはできないものの、切断されなくて良かったと仰られます。
30代からの片手での生活は不便だったと思うのですが、リハビリも頑張られたことでしょう。
先日、動物園で勤務する若い女性が、園舎の清掃とエサやりに行った際に、扉が開いていてトラに手首を食いちぎられるという悲惨な事故がありました。
新聞記事では、まだ22歳の若い女性だったと思います。
トラに罪はなく、この女性もこれから先、どんな人生を歩むのかと思うと、胸が痛みます。
神経・・・言いえて妙です。
人体にあるのだから人経というべきですが、解体新書を翻訳した杉田玄白は、神気の通う経路ということから神経と訳したそうです。
我々の施術は、身体の歪みと捻れを治す事が目的です。
歪みと捻れのない整体になれば、背骨の横から出ている神経のエネルギーが各臓器や筋肉に届き、万全の働きをしてくれます。
逆に、神経を痛めれば、そこから先の臓器はダメになります。
私見ですが、神経にパワーを与えることが整体や鍼灸の目的といえるでしょう。
指が曲がったままで伸びない。母指球部の肉がげっそりと落ちています