天気痛研究の第一人者である愛知医科大学佐藤純客員教授によると、気象病の原因は「気圧」「気温」「温度」の3つに大別される。
このことは、先日ブログに書いた通りです。
では、湿気の多いこの不快な時期をどうやって乗り越えればいいのでしょうか?
誰でも自宅で簡単にできるとなると、限られてくるとおもうのですが、正座療法をお勧めします。
正座するだけで、自律神経が安定して肩こりや頭痛、あるいは不眠症が改善すると聞いて、まさか!と思われるでしょう。
しかし、これは天台宗の数息観という立派な行法なのです。
正座して心を静めて吐く息を一つ、二つと数えていく。
10まで数え終わったら、また一つから始めていきます。
不思議なことに、呼吸が少しずつ深くなりそして外のせわしさ忙しさが気にならなくなってきます。
いわゆる不動の心が養われてくるのです。
やがて心がどっしりとするにつれて、何となく毎日が楽しくなってきます。
毎日が楽しくなってきますと、ため息をついたり、しんどいとか辛いとかいうような否定的な感情になることがだんだん少なくなり、体が軽くなってきます。
正座しながら、目をつむり呼吸する息を数えるだけで自律神経が安定するだけでなく、肩こりや頭痛、不眠が改善されるというおまけつきなのです。
しかも、一切の薬が不要なので内臓に負担をかけることがありません。
外出せずに自宅でできることも大きなメリットです。
この梅雨時はいわゆる天気痛に悩まされる時期です。
気圧タイプ、気温タイプ、湿度タイプなど3タイプに分類されますが、いずれにタイプの方でも身体症状は、薄紙をはぐように楽になってきます。
この数息観いわゆる正座療法は一銭もかかりません。
してみて何の損もないので、今日から始めてみてください。
では、一日のうちではいつがいいのでしょうか?
就寝前が一番いいでしょう。
そして、正座する前には、一日の業務をすべて終えておくのが望ましいのです。
というのも、正座しながら、心が外に向き、あれをしなければならない!とか電話やメールを後でしよう!とか玄関の戸締りはどうだったかな?とか、これではおちおち正座もできません。
正座しながらゆっくり呼吸しても何の効き目もありません
一日の用事が終わり、これからゆっくり床に就くというその時に、数息観!
いわゆる正座療法でこの梅雨時を乗り切ることをお勧めします。