肺結核で5年苦しまれて臥床されていたお灸の名人と言われた深谷伊三郎先生。
深谷先生のお孫さんが落語家の
立川志らくです。
深谷先生は、お灸の施術で劇的に回復されて鍼灸師の道へ!
特にお灸の名人だったそうです。
その深谷伊三郎先生が残した名言は
灸は効くものではない、効かせるものである!
これは、お灸の施術のみならず、整体でも鍼でも同じである。
若い頃、私はカイロプラクティックというアメリカ発祥の手技治療を習っていた。
カイロプラクティックは、効かせるコツとして角度、固定、ディプスと言われた。
歪んでいる椎骨を動かす場合、きっちりと固定をしてアジャストを加える角度を決める事が効かせる要因である。
さらに大事なのはディプス(深さ)である。
浅いと効かないし、深いと事故の元である。
きつくするという事ではない。
ここら辺が、技を効かせるコツである。
これを鍼灸に当てはめると、どのツボを使うかを選択してきっちりとツボを取り、鍼灸するということである。
更に針の場合は刺す深さや灸の場合はすえる数が大事になってくる。
整体の場合も体の歪みや捻れを取ればいいのではない。
体の奥深いところに効かせることが大事である。
最近、スポーツでも体幹トレーニングといわれるが、体の根元に効かせるような整体や鍼灸をしたいと思うのである。