中国伝統医学の考え方です。
目を良くしたいなら、魚の目玉を食べる!
レバーを食べて、肝臓を強くしておけば、お酒にも強くなる!
小さい頃、こんな話をおじいちゃんやお婆ちゃんから聞いたことはありませんか?
中国では、このような考えを以臓補臓法といいます。
臓器をもって、臓器を補うという考え方です。
では、薄毛に悩む人はどうするのか?
毛を食べるのでしょうか?
そんなことはありません。
東洋医学の世界では、髪は腎に属します。
腎臓を食せばいいということになります。
よく考えると何の根拠もありません。
しかし、我々の体が食物からできているのは確かです。
食事内容は十分吟味する必要があります。
肉食動物のトラやライオンなどは、強いですが瞬間的です。
草食動物の馬や牛は、瞬発力は肉食動物に比べると劣りますが、持続力に優れています。
人間の食事も草食動物を見習って野菜中心がよい事は目に見えています。
先日の老け顔は病気のリスクがある!に書いた通りです。
緑黄色野菜をたっぷり摂った食生活が望ましいでしょう。
筋肉隆々とした体になりたいということで、プロテインを飲み物に混ぜて摂取するアスリートが大勢います。
たんぱく質を摂れば、筋肉になる。
古代中国の依臓補臓法の現代版と言えます。
ロスオリンピック当時、カールルイスという世界ナンバーワンの短距離走者がいました。
彼は肉といえば湯通しした鶏肉しか食さなかったことを見れば、野菜中心の食生活が健康を生み出し、AGE(疲労物質)を抑えることは明白でしょう。
魚の目はともかく、魚をよく食べる人は、心筋梗塞や脳卒中、認知症のリスクは肉食中心の人よりは、下がります。
日本古来の和食を見直すべきです。